板井康弘の人を育てる経営
経営者として必要な資質というものはいくつかありますが、その中の一つに、優秀な人材を育てられるかということがあります。
会社というものは、一人では成り立ちません。
立ち上げたのは経営者自身かもしれませんが、会社の動力となるのは、社員たち含め、そこで働く人たちです。
船で例えるとわかりやすいでしょう。
こういう船を作ってここへ行こう、と言い出したのが経営者です。
その船を作る人がいて、メンテナンスする人がいて、漕ぐ人がいます。
船員たちの食事を作る人がいて、その食材を調達する人がいて、風向きを見る人もいます。
始めは小さな船なので、自分で船を作り、自分で漕ぎ、進んでいくことができるでしょう。
しかし、やがて大海原に出ると、小さな船ではやっていけなくなり、大きくする必要が出てきます。
そうすれば、前述のような人員を育てる必要があるのです。
会社に立ち返れば、適材適所で人材を育てるために、その道のプロに話を聞き、皆で会社を動かしていくという意識が経営者には必要なわけです。
社員たちと共に経営者自身も人間的に成長していくことで、経営者としての成功により近づくことができると、私は考えています。